愛国者よ、ラビ=バトラを学べ!
故・A先生(掲載元は実名)は、その昔、酒の席でB・C両先輩(掲載元は実名)に対し「もし本当に俺たちが政権を取っちまったら、日本経済はメチャクチャになっちまうだろうなあ。だって俺たちの中で、経済についてまともに勉強している奴なんて一人もいないんだから」と冗談交じりに語った事があるそうだ。
確かに、歴代各氏の著書や各団体の機関紙を片っ端から調べてみても、経済政策に関する文章は極めて少なく、たまにあっても北一輝の亜流ばかりというのが実情である。そしてその北一輝流「国家社会主義」自体、現代ではとても通用しない「死んだ思想」に成り下がってしまっている事は皆さんご承知のとおりであろう。社会主義・共産主義が崩壊した時に、国家社会主義も又その運命を共にしたのだ。もはや我々には、新自由主義に対抗し得る手駒は残されていないのだろうか……。
と、思っていたら!
本誌第○○○号(掲載元実数・1999年2月に発行)の記事に、「愛国者よ、ラビ=バトラを学べ!」と題する小論が掲載されているのを見て仰天した。
「そうか、ラビ=バトラがいたか!」
インド出身のアメリカ在住。瞑想を日課とする敬虔なるヒンズー教徒であり、現在サザン・メソジスト大学の教授でもある(註:2007年当時)彼こそが、70年代末期の時点で早くも資本主義の崩壊を予言し、以来一貫してレーガノミクス以降のアメリカ新自由主義政策を批判し続けてきた、今現在、もっとも信頼の置ける反グローバライゼーション経済学者の旗頭なのである。
機会があれば是非その経済政策も紹介していきたいところであるが、今回はひとまず、この本誌第○○○号でも触れられている『株式大暴落』(たちばな出版)以降に日本語で出版されたラビ=バトラ一連の著作群を皆様に紹介しておきたい。そして今一度訴えたいのだ。「民族派よ、ラビ=バトラを学べ! そして格差社会に立ち向かえ!」と。
①『ラビ・バトラの大予測・世界経済』たちばな出版、1998年刊
②『神との約束』PHP出版、1999年刊
③『ラビ・バトラ20世紀最後の大予言』神保出版会、1999年刊
④『ラビ・バトラ新世紀の大逆転』さんが出版、2000年刊
⑤『世界同時大恐慌』あ・うん、2004年刊
⑥『グリーンスパンの嘘』あ・うん、2005年刊
⑦『資本主義消滅最後の5年』
⑧『日本国破産のシナリオ』
⑨『日本と世界は同時に崩壊する!』
※⑦~⑨はいずれも「あ・うん」から2006年に刊行。なお③~⑧は監訳にペマ・ギャルポ氏が参加している。
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