記事一覧

 渡部昇一の「極論」

 前回では、最近とみに高まりつつある、保守右派による「現行憲法第九六条の規定に基づいた、合法的改憲」を求める流れに対し、本来「現行憲法それ自体(もちろん第九六条も含めて)に効力はない」とする我々保守左派は、論理的に賛同してはいけないのではないか、という疑問を提起した。 これについては、前号でも名前の出た渡部昇一が、竹村健一・日下公人との共著で最近(注:2003年当時)出した本『すべては歴史が教えて...

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「改憲」か「破棄」か「失効」か「無効」か

 言うまでもないことだが、現行の日本国憲法には、法的にも歴史的にも政治的にも、その他いかなる意味においても、正当性は全くない。たとえいかに形式上は法的な手続きを踏まえて成立したように見えようとも、それが日本自身に独立国としての主権が一切ない占領下において行われたものである以上、そんなものは馬鹿げた茶番劇でしかない。 (憲法原理主義者の大塚英志は「〈憲法制定が〉占領下故に無効であるとするなら、現在ま...

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(日本版ポリティカルコンパスでいう)保守右派の改憲動向

 すでに旧聞に属することになってしまったが、「新しい憲法をつくる国民会議」が、今年(注:2003年のこと)の五月三日・憲法記念の日に、会としては初めての、日本国憲法の全面改正案を発表した。 国会議員の有志によってつくられている「自主憲法期成議員同盟」と姉妹関係にあり、また、自民党の憲法調査会に対しても大きな影響力を持つとされる「国民会議」のことだから、近い将来、もし本当に憲法が改正されるとするなら...

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護憲派が共闘を呼びかけてきた!(3)

 先の都知事選の直前、都議会の質疑応答で、ある共産党の議員が石原慎太郎都知事(2003年当時)に対し、「あなたの言動には憲法違反の疑いがあるものが多すぎる」と問い詰めたことがあった。そしてそれに対し、石原はなんとこう返答したのだ。 「違反で結構。私は憲法を認めません!」 いうまでもなく、現行憲法第九十九条には「天皇および議員・公務員らの、この憲法に対する尊重および擁護の義務」が明記されている。そし...

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護憲派が共闘を呼びかけてきた!(2)

 この大塚氏が提案したような逆説的な憲法利用が、一定の効力を持ちえた時代も確かにあっただろう。たとえば湾岸戦争の頃なら、まだ冷戦が終了して間もない時期でもあり、国民の間の、占領憲法への幻想もまだまだ無視できないほど強固なものであったと言える。 しかし、いかなる幻想も永遠のものではありえない。たとえそれが「平和を心から願う憲法幻想」であったとしてもだ。 ここで突然だが、「憲法は成文法ではなく、本質的...

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