カテゴリ:保守左派のための伝統文化講座のエントリー一覧
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戦後60年目の『靖国問題』(その4)
※ この記事は、平成17年(キリスト歴2005年)に某政治紙に掲載されたものです。何分古い文章ではありますが、文中の「小泉総理」のところを「安倍総理」に変えただけで十分に現在でも通用する内容だと思い、ここに再掲いたします。『顕彰』の要求は国民の権利・『顕彰』の実施は国家の義務 「生きて帰ってきた将兵は、最高の栄誉を与えられており、国民に感謝されているのみならず、爵位勲章を授けられ、報奨金まで受...
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戦後60年目の『靖国問題』(その3)
※ この記事は、平成17年(キリスト歴2005年)に某政治紙に掲載されたものです。何分古い文章ではありますが、文中の「小泉総理」のところを「安倍総理」に変えただけで十分に現在でも通用する内容だと思い、ここに再掲いたします。 「『追悼』ではなく『顕彰』?それがどうした」 「『週刊金曜日』などにもしょっちゅう顔を出してるあの高橋哲哉が書いた本」と書けば、それだけでこの本が、靖国神社に対してのような...
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戦後60年目の『靖国問題』(その2)
※ この記事は、平成17年(キリスト歴2005年)に某政治紙に掲載されたものです。何分古い文章ではありますが、文中の「小泉総理」のところを「安倍総理」に変えただけで十分に現在でも通用する内容だと思い、ここに再掲いたします。 「靖国ブーム」到来?それはさておき、今年の8・15、靖国神社の参拝者数は、ついに20万人の大台を超え、史上最大の人出を記録したという。 ここ数年、若い人の参拝者が急増してい...
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戦後60年目の『靖国問題』(その1)
※ この記事は、平成17年(キリスト歴2005年)に某政治紙に掲載されたものです。何分古い文章ではありますが、文中の「小泉総理」のところを「安倍総理」に変えただけで十分に現在でも通用する内容だと思い、ここに再掲いたします。「靖国」は最後まで取っておく? 今年もまた、小泉総理による8月15日の靖国神社公式参拝は実現しなかった。 「解散だけは絶対にしないでくれ! もしやったら連立解消もあり得る!」とい...
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クリスマスと新嘗祭 ―「クリススマス撲滅」は可能か?―(4・最終回)
「撲滅」より「併呑」だ! 現在、毎年11月23日の勤労感謝の日には、皇居および全国の神社で、今年一年の農作物の収穫を感謝する「新嘗祭」が行われている。 しかし、なぜ11月23日なのか。 実はこれは、明治6年の旧暦から現在の太陽暦への切り替え時に起こった混乱のせいである。 つまりこの時、あまりに改暦を急いでいたせいだろうか。12月3日がいきなり元日になるなど、暦のうえでは月に1ヶ月以上ものズレが生じ...
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クリスマスと新嘗祭 ―「クリススマス撲滅」は可能か?―(3)
喪われた冬至祭 実は日本にクリスマスが定着したのは、戦後になってからではない。 新聞などの記録によると、すでに明治の末期には、都市部の中産階級のあいだで、クリスマスは相当に定着した行事になっていたらしい。 「クリスマスで町が賑わっている(中略)僕は昔森鴎外の即興詩人を読み、大学生や知識階級の人々が、市民に伍して宴会するベニスの謝肉祭を羨望した(中略)然るに今日の日本には、そうした国民的祭日がない...
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クリスマスと新嘗祭 ―「クリススマス撲滅」は可能か?―(2)
「クリスマス」の正体 そもそも、イエス・キリストの誕生日が12月25日であるなどという話自体、実は根拠の無い俗説にすぎないことをご存知の方もいよう。 最近の研究によると、イエスの本当の誕生日は西暦6年、それも季節は秋の、農作物の収穫直後の時期ぐらいだとするのが、最も有力な説となっているそうである。 そのせいかどうか、欧米の厳格なピューリタンやキリスト教原理主義者のなかには、クリスマス...
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クリスマスと新嘗祭 ―「クリススマス撲滅」は可能か?―(1)
クリスマスは商業主義か? 今年もまた、不愉快な(はずの)季節がやってきた。 「飽きもせず繰り返し繰り返し流される耳障りなジングルベルの音! 吐き気を催すようなチカチカするイルミネーションの洪水! そして街を行く奴らの、どいつもこいつもイチャイチャデレデレと呆けきった顔、顔、顔! ああなんて日本は情けない国なのだろう! キリスト教徒でもないくせに、こんな他所様の宗教行事にみんなで浮かれ果てていると...