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2016年02月のエントリー一覧

  • 抵抗のためにこそ改憲を!

     ここでそろそろ、長く書き続けてきたこの問題に対する私の考えをまとめよう。 改憲に対する今の私の考えは、小林教授のいわば真逆である。 すなわち「たとえどんなにロクな議論も行われず、どんな最悪の手続きでどんな最悪な内容の憲法に改正されようとも『徴兵制』への可能性が少しでも残されている限りにおいて、改憲されないよりはマシである」ということだ。 ねえ斉藤貴男さん。 あなたは石原都知事を「人間ではない」と...

  • 読者の批判に答える(三)

     ここ数回、この連載で続いている権力と国民意識の問題について、読者諸兄(註:平成17年=キリスト歴2005年当時、この小論を連載していた某紙の読者のことです)から次のような批判が届いているので、ここで答えておきたい。 「この連載で、貫通信はまるで暴力革命を肯定するような論調を展開している。まるで権力に抵抗する手段は武力闘争しかないとでも思っているようだ。世の中には武力によらない、平和的な抵抗手...

  • 実はチョロい日米の支配者

     ひるがえって、現代の日米両国の支配者はどうであろうか。↑ マイケル・ムーア監督  「自らは安全地帯に立てこもって『戦争』を叫ぶ」 これは一見、いかにも支配者としての特権的地位を最大限に利用したオイシイ(被支配者から見れば卑劣な)振る舞いのように思える。 しかし長い目でみれば、支配者としてこれほど愚かな(そして我々から見ればオイシイ)振る舞いもないと言えるであろう。 何しろ庶民の子弟たちが戦場...

  • 「国民」の怖さを知る者

     前回までは「自分たちは安全地帯に閉じこもりながら、口先では『愛国心』だのなんだのと好戦的言辞を吐いて国民を戦争に駆り立てる、現代の日米両国の政治家」に対し、第一次世界大戦時のイギリス貴族がいかに愚直なまでに『ノーブレス・オブリーシュ=高貴なるがゆえの義務』を実践していたかを説明した。 といっても、それは「現代の政治家に比べ、かつてのイギリス貴族の道徳性がいかに高かったか」などという馬鹿げた比較論...

  • 恐るべきイギリス貴族!

     「ノーブレス・オブリーシュ」という言葉がある。  塩野七生の本の読者ならお馴染みの言葉かも知れないが、要するに「高貴なるがゆえの義務(=貴族など、高い身分に生まれてきた者は、与えられたその特権に相応しい、特別な義務を果たさなければならない)という、古代ローマ時代からヨーロッパ貴族の間で代々継承されてきている、一種の道徳律のことだ。 具体的に言えば、その義務とは「戦場においては、支配階級=戦争...

  • 田中芳樹の錯誤

     田中芳樹という小説家がいる。 『銀河英雄伝説』『アルスラーン戦記』『創竜伝』などのヒット作品を次々と飛ばす、主に「アキバ系」の人たちに大人気のライトノベル作家だ。 その田中芳樹が、自己の小説において頻繁に登場させる悪役のステレオタイプがある。 いわく、常に好戦的な言辞を吐き、国民に対し祖国愛と献身の尊さをアピールして自国の若者たちを危険な戦場にどんどん送り込んでおきながら、自分(と家族)だけは常...

  • 江戸時代に逆戻りした戦後日本人

     そもそも明治維新以来、「文明開化」やら「富国強兵」やらのスローガンの元、一貫して時の政府が心を砕き続けてきたのは、「江戸時代の、あの羊のように従順だった農民や町人を、いかにして優秀な兵士に育て上げるか」だった。 外敵のいない江戸時代なら、民衆なんてものは臆病かつ従順であればあるほど、権力にとって都合がいいに決まっている。だが、帝国主義列強が覇を競う弱肉強食の時代となると、そうはいかなくなってくる...

  • 護憲論者の倒錯

     若松孝二は苛立つ。 「オレが今一番腹を立てているのは、日本人が怒りを忘れてしまったこと。何があっても知らん顔。今の国会もひどいのに、誰も怒ってないよね」 斎藤貴男などは、気も狂わんばかりにこうわめき散らす。 「(ブッシュや小泉のやり方を罵倒して)収奪や殺戮が美徳になる社会など冗談ではない。加害者の側に身を置くのも、被害を強いられるのも真っ平ごめんである。(中略)にもかかわらず、マジョリティは動か...

  • 官憲に、これ以上でかい口を叩かせないためにも

     「お前ら警察に逆らおうってのかい? へぇーそう。そういうつもりなわけね」 先日、都内で一斉に行われた都立高校の卒業式・入学式において「日の丸・君が代強制反対!」のビラを校門前で撒いていたPTAに対し、学校からの通報を受けて駆けつけたという警察が、辺りを厳戒態勢で取り囲みながら次々に投げかけたという罵詈雑言のうちの一つがこれである。 激辛〝スナック菓子〟評論家の佐高信なら「公僕のくせに、なんて傲慢...

  • 復員兵たちの「指令」

     労働組合の世界では、上部団体から下部団体へ下す命令のことを、今でも「指令」と呼んでいる。 他にも「訓示」「闘争」など、「反戦平和」を標榜する左翼団体にしては、やけに軍事色の強い用語が頻繁に使われているのを、奇異に思われた方もけっこういるのではないかと思われる。 これは言うまでもなく、現在の労働組合のほとんどが、先の敗戦直後、戦地から帰ってきたばかりの復員兵たちによって結成されたためである。 新し...

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