カテゴリ:保守左派のための経済学講座のエントリー一覧
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日本よ、「鉄路の恩」を忘れるな! ――JR西日本列車事故に思う――(その5・最終回)
※ この記事は平成17年(キリスト歴2005年)に発生した福知山線脱線事故(死者107人、負傷者562人)を受けて書かれたものです。古い事故ではありますが、これにより露呈された鉄道産業の諸問題は未だ解決には程遠い状態であることもあり、あえてここに再掲いたします。鉄道を見捨ててはならない アメリカと違い、EUではすでに、鉄道の持つ公共性の高さが見直され、様々な支援策が講じられている。 ミラノやフィレ...
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日本よ、「鉄路の恩」を忘れるな! ――JR西日本列車事故に思う――(その4)
※ この記事は平成17年(キリスト歴2005年)に発生した福知山線脱線事故(死者107人、負傷者562人)を受けて書かれたものです。古い事故ではありますが、これにより露呈された鉄道産業の諸問題は未だ解決には程遠い状態であることもあり、あえてここに再掲いたします。公共交通の最優等生 こうした鉄道を取り巻く状況を見てくると、今や日本では、半世紀遅れの『鉄道斜陽論』が息を吹き返してきたようにも思える。 ...
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日本よ、「鉄路の恩」を忘れるな! ――JR西日本列車事故に思う――(その3)
※ この記事は平成17年(キリスト歴2005年)に発生した福知山線脱線事故(死者107人、負傷者562人)を受けて書かれたものです。 古い事故ではありますが、これにより露呈された鉄道産業の諸問題は未だ解決には程遠い状態であることもあり、あえてここに再掲いたします。不公平な競争 しかしそれにしても何故、こんなにも儲からない業種に鉄道はなってしまったのだろうか。 実は『鉄道斜陽論』は、欧米では...
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日本よ、「鉄路の恩」を忘れるな! ――JR西日本列車事故に思う――(その2)
※ この記事は平成17年(キリスト歴2005年)に発生した福知山線脱線事故(死者107人、負傷者562人)を受けて書かれたものです。 古い事故ではありますが、これにより露呈された鉄道産業の諸問題は未だ解決には程遠い状態であることもあり、あえてここに再掲いたします。 苦悩する鉄道各社↑JR西日本歴代社長 そもそも『利益第一主義』などというが、JR西日本に限らず鉄道会社は、今やどこも利益を大幅...
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日本よ、「鉄路の恩」を忘れるな! ――JR西日本列車事故に思う――(その1)
※ この記事は平成17年(キリスト歴2005年)に発生した福知山線脱線事故(死者107人、負傷者562人)を受けて書かれたものです。 古い事故ではありますが、これにより露呈された鉄道産業の諸問題は未だ解決には程遠い状態であることもあり、あえてここに再掲いたします。 民営化の弊害? 4月25日、JR宝塚線尼崎駅で起きた列車大事故について、全国各地、あらゆる立場の者から、激しい非難・罵倒がJ...
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赤木論文『31歳フリーター。希望は、戦争。』に思う(後編)
格差問題に対する我々の見解↑ 雨宮処凛 とはいえ、ここまで論点が整理されてくるとこの騒動、我々にとっても必ずしも「全く無関係なもの」とは言えなくなってくるのではないか。 愚劣な「九条真理教」信者のサヨクどもと違い、戦争を何らタブー視しない我々にとっては、こんな赤木氏の挑発など屁でもないことは言うまでもない。 「戦争? やりたきゃ勝手にやれば?」 そう言い捨てておしまいである。 が、前述したサヨクの...
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赤木論文『31歳フリーター。希望は、戦争。』に思う(中編)
「挑発」すら他力本願! さて、そもそもの発端となった赤木氏の論文であるが。 未だかつて私は、こんなにヘタレな挑発というものを見た事がない! だって赤木氏が主張しているのは、結局のところ「俺たちの問題にもっと目を向けてくれ。さもないと(自分ではない誰かが起こす)戦争に賛成しちゃうゾ!」と駄々をこねているにすぎないのだから。 つまり赤木氏自身が戦争を引き起こすわけではない(そんな能力、あるはずも...
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赤木論文『31歳フリーター。希望は、戦争。』に思う(前編)
「ネトウヨ」たちの本音 朝日新聞社刊『論座』の平成19年(キリスト暦2007年)1月号に掲載された赤木智弘なる人物の論文「『丸山眞男』をひっぱたきたい~31歳フリーター。希望は、戦争。」が、サヨク界隈を中心に大きな波紋を投げかけているらしい。 著者は昭和50年(キリスト暦1975年)生まれで、バブル崩壊以降に社会に出ざるを得なかった、いわば典型的な「ワリを食った」世代であり、30歳を過ぎた今も親元...
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究極の一手『常備軍付き世界連邦政府』構想!
「世界の秩序を国家が連合して守るという国連の理念を本当に実行するためには、国連が専任の司令官を持つ常備軍を保有することがどうしても必要です。そのさい、各国は国力に応じてその費用を負担しなければなりません」 「参考にすべきなのは、アメリカ憲法です。アメリカの政治システムは、上院と下院の二院制をとっています」 「将来の国連は、各国が一名の代表を出す上院と、人口に応じた数の代表を各国が派遣する下院の二...
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新自由主義者の言い分
「日本一純粋な新自由主義者」こと大前研一が『SAPIO』平成20年(西暦2008年)6月25日号で、久しぶりにこちらが思いっきりムカつくようなことを書いてくれたので一部抜粋して紹介する。 「今や工場だけでなく、企業のあらゆる機能が国境をまたいで海外に展開し始めた」 「当然、雇用は限界まで削られ、組合活動などの入り込む余地はない」 「経営者としては、御手洗氏や奥田氏や桜井氏は非常に立派である」 「...