さて、ここまで検証作業を済ませた上で、次はいよいよ個々の「
保守左派」思想についての個別検証に入っていってみましょう。
Ⅰ 反米性向が強い
⑦ アメリカ合衆国と一定の距離を置こうとする傾向がある
⑧ だが、アメリカ合衆国と距離を置くことは、必ずしも
保守左派の統一された思想ではない
⑪ アメリカ支配からの脱却を目指す必要がある。
⑮ アメリカとは距離を置こうとしているだけ。
Ⅱ ひょっとしたら「ファシズム」に近い考え方かもしれない
③ 共産主義(なかでもスターリン主義)にまで及ぶと見做される場合がある。
④ 政治的シンクレティズムに近づく
⑤ ナショナリズムとの親和性は高く
⑰ 民族主義などの一面が台頭するといわゆるファシズムや国家社会主義、排外主義などに近づく可能性がある。逆に革新に偏り過ぎれば、スターリン主義などの過激な左派思想に近づいてしまう。
Ⅲ いわゆる「ネトウヨ」との親和性が高い
⑨ 現存する右派との区別は比較的曖昧な点も多いが、現存する左派との区別は明確に行おうとする傾向がある。それは特に日本において、左派=売国というイメージが持たれているためで、これを否定したいからである。
⑬
保守左派が)ネット右翼と混同される理由でもある(→いわゆる「特定アジア」3ヶ国に対して厳しい態度を取る事)。
⑭ ネット右翼と混同されることを嫌う者もいる。
Ⅳ 多数派のはずなのに政治力が弱い
⑫ だが同時に、若者の政治への関心の低さからこれらの考え方があまり広がっていないのも事実である。
⑱ 保守左派はその政治思想から比較的穏健派で行動に関しても消極的であるため、他の政治団体や組織と違って大規模な組織化に至っていない傾向があり、「日本には保守左派の政党が無い」という事実から「では作ろう!」とならずに「あったら投票するのに」程度に留まっているのも特徴の一つであり、問題点の一つでもあろう。
Ⅴ その他
① 中道左派とは意味が異なる。
② キリスト教民主主義がこれに近い。
⑩ 保守左派を自認、支持する者たちは「愛国左派」「愛国左翼」という表現を用いることもある。⑲ 特定アジア以外のアジア諸国に対しては好意的な傾向にある。
以上の分類を元に、次回から順番にその内実を見ていきましょう。
(文責:管理人)
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