検証可能な的中予言
世間によくある未来予知本に対し、「と学会」などのオカルト批判者がよく口にする皮肉である。
これに対する最も強烈な反証例であり、また日本において「ラビ=バトラ」の名を広く知らしめるきっかけともなった著書がキリスト歴1985年5月に出版された『1990年の大恐慌』(邦題『マネー・インフレ・大恐慌』東洋経済新報社)である。この本の中で著者は「1990年4月~6月の間に東京株式市場が大暴落する」と、後に日本のバブル崩壊のきっかけとなった大事件を月数まで完璧に的中させており(実際に大暴落が起こったのは90年5月!)現在もなお、その恐るべき英知と直覚力の鋭さをもって我ら読者を震撼させ続けているのである。
この他にも、97年7月から始まったアジア経済危機や2000年のITバブル崩壊など、私がリアルタイムで目の当たりにした的中予言だけでも枚挙にいとまがない程であり(近著によると、ラビ=バトラがこれまでに公表してきた予言は全部で33、その内的中したものが27、半的中が1、外れたのが2、未だ進行中のものが3だという)このようにラビ=バトラ経済学の一大特徴として、予言・予測といったものを積極的に行い、それを次々と的中させることによってその異端とも言うべき学説を社会的に認めさせてきた、という経緯がある。
何故そんなにもよく予言が当たるのか。
その答えとしてラビ=バトラは、自らの学説の主柱である「社会循環の法則」と「景気循環の法則」そして自らの生活習慣として毎日実践している「瞑想」の三点にある、としている。
これから私はこのラビ=バトラ経済学について解説していこうとしているのだが、それを理解するための前提としてまず「ラビ=バトラの歴史観」とも言うべきこの「社会循環の法則」について、先に解説しておかなければならないだろう(もう一つの「景気循環の法則」はもっぱら株式投資に関するもので、そういうものとは無縁そうな〈笑〉民族派諸氏にはあまり関係がないものと思われる)。
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