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『良心的兵役拒否』の正しい使い方

 さて、その徴兵制であるが。

 いざ実行に移そうとなると、これはこれでやっかいな問題が色々出てくるであろうことは、素人でもすぐに想像がつく事であろう。
まずぶっちゃけた話、徴兵制は金がかかる。官僚機構もそれだけ拡大しなきゃならないし、若者を生産労働から引き離して二年間も国の金で食わせなきゃならない。しかもその分、社会の労働力も減ってしまうのだ。第一、今の日本ではそんなに多くの兵力を必要とはしていない。なのに、いかに少子化の時代とはいえ、十八歳から二十歳までの若者を全部兵隊に取ったりすれば、たちまち二百万人ものマンモス部隊ができてしまうことになってしまう(※1・※2)。

 小さな日本列島を防衛するためにそんな大勢の兵隊が必要なわけはないし、そもそも昔と違い、今はハイテク兵器全盛の時代である。毎年二桁以上のパーセンテージで軍拡に次ぐ軍拡を続けているというあの中国ですら、人民革命軍の頭数は逆にこの十年間(註:2006年当時)で七十万人も減らしているくらいなのだ。兵隊を食わせるカネがあるのなら、その分ハイテク兵器の充実に力を注いだほうが良いというのが現代の最新軍事常識であり、考えれば考えるほど、徴兵制というのがいかに非効率な、今の時代にそぐわない制度であるかますます思い知らされてしまうのが実情なのである。

 ではどうするか。

 そこで重要になってくるのが、貫通信流私擬憲法案の独自点の②でも少し触れた「『良心的兵役拒否』の定義と権利の明文化=法的基盤の整備」なのである。

 『良心的兵役拒否』とは何か。

 本紙読者なら今さら説明されるまでもないであろう。反国家的意思によるものではなく、当人の良心に基づいて兵役を拒否する行為の事であり、実はこの言葉の定義付けが今、緊急に必要になってきているのだ。

 (続く)

(※1) 戦前日本の徴兵制は、真の意味での『国民皆兵』ではなかった。女は徴兵されず、男でも徴兵されるのは「甲種」「乙種」と呼ばれる健康優良児の中からさらにくじ引きで選ばれた者だけであり、しかも大学生には徴兵猶予があった。

 ここで私が主張している徴兵制はこれとは違い、現代の北欧やスイスなどで実際に行われている制度、すなわち一定以上の年齢の若者を全員兵隊に引っ張ってしまう、文字通りの『国民皆兵』制度のことである。

(※2) なお私は、男のみの徴兵制には絶対反対である。参政権は男女平等なのに兵役は男にしか課さない今の韓国や台湾のあり方は明らかに逆差別であり、断じて許容できるものではない。中には「女には妊娠・出産があるから男にも2年程度拘束される兵役がないと不公平」などとほざく糞フェミがドイツあたりにいるらしいが、だったら健康な肉体を持ちながら妊娠も出産もしない「負け犬女」には、男の兵役逃れと同程度の厳罰を課すべきである。
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