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『ハインライン・デモクラシ-』とは何か?

 命を賭け、身を危険にさらしてでも自らの属する共同体を護る。この最も実行困難な義務を果たし得た者にして初めて、その共同体の運営に口出しすることが許される――このような権利観は、欧米諸国ではごく普通に認識されていることである。

 古代ギリシャで、奴隷を兵士に流用しようとした時、一旦彼らを解放して自由民にした後、改めて兵として徴募するという迂遠な手続きをわざわざ取ったという話も、要するにこの権利観が生きていたから、そうせざるを得なかったというわけだ。

 中世欧州の騎士達が、自分たちが庶民より高貴であるということの証としたのもこれと同じ。つまり「いざという時には、自ら戦場に出て戦う」という義務を果たしているという点にこそあったのだ。

 ナポレオン時代のフランス軍が圧倒的に強かったのも、実はここに理由がある。

 それまで貴族に独占されていた参政権が、革命により広く庶民にも開放されるようになったことにより、それまでごく一部の貴族しか持たなかった国家への帰属意識や国を護る義務感が、広く庶民の間にも共有されるようになった。そこにこそ徴兵制という、従来の常識では考えられもしなかったやり方で、質・量ともに桁外れの大軍隊を生み出し得た秘訣があったのだ。

 日本の明治政府は、早い段階でこのことに気づくことができた。だからこそ彼らは「今後の日本は、立憲主義で行く」という方針を早々と打ち立てることが出来たのである。何故ならその方が強い軍隊を作れるからだ。もっとはっきり言えば、専制国家より立憲国家の方が戦争に強いからだ。

 参政権と兵役の義務とは、密接不可分な関係にある。あらゆる権利と義務の中でも、これほど相関関係が明白なものは他にない。そして前号で記したような「タダ乗り野郎」の跋扈を防ぐためには、憲法の条文上においても、両者の関係をより一層明白なものにしておかなければならないのだ。

 ということで私が提案するのが、貫通信流私擬憲法案の独自点⑫で示した『ハインライン・デモクラシ-』である。

 この言葉自体は勿論、私個人が勝手にでっち上げた造語である。が、多少なりともSFに詳しい方ならば、この『ハインライン』という単語を聞いた途端にピン、ときた方もいらっしゃるかも知れない。

 そう。

 ロバ-ト・A・ハインライン。あの名作『スタ-シップ・トル-パ-ズ(邦題・宇宙の戦士)』(ハヤカワ文庫)の著者の名前である!

(続く)

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