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巨大官僚制と中国

 多少なりとも政治史に詳しい読者諸兄のなかには、前回に私が書いた『公務監察院』『官吏考試院』という言葉を見て「何だ今どき孫文かよ」と笑われた方もおられるかと思う。

 確かに、このブログのカンツー流私擬憲法案の独自点に載せた我が憲法私案の独自点⑨は、かの中国革命の父・孫文が『三民主義』とともに立ち上げた中国式民主主義の独自案『五権分立』(「司法」「立法」「行政」の通常の三権分立に、「監察」「考試」の二権をさらに加えたもの)と同じネタ元からきている。

 台湾独立運動家の黄文雄氏は、これを「欧米よりちょっと変わった事をやってみようと色気を出した孫文の思いつきに過ぎず、何ら論理的実効性のあるものではない」と全面否定しており、事実この考えを無理やり条文のなかに組み入れた中華民国憲法は(李登輝憲法になってから大幅に改善されたとはいえ)権力の配分や責任関係が極めて歪なものになっており、現在の台湾でも、その事がずっと問題になり続けているという。

 だがちょっと待て。

 孫文の『五権分立』自体は確かに不合理な思い付きに過ぎなかったかも知れない。が、そのネタ元となった中国史の「教訓」まで一概に否定してしまうのはいかがなものか。

 言うまでもなく中国は、人類史上最も古くから、極めて巨大な官僚制を発達させてきた国である。そしてそれゆえに、その害毒の大きさについても、早い時期から徹底的に思い知らされざるを得なかったという現実がある。

 官僚制は、放っておけば際限なく腐敗する。

 官僚機構とは、常に専門化・細分化・肥大化を指向する存在であり、権限を悪用した汚職・贈収賄はもとよりのこと、無責任・事なかれ主義・公私混同そして何よりもその社会主義的な体質(=休まず・遅れず・働かず)等々、官僚制あるところ必ずついてまわるこうした諸問題に、中国人は、世界で最も早くから頭を悩まさざるを得なかったのである。

 そしてまさにそこから生み出されたものが、理念的には古代周王朝、実質的には秦の始皇帝の時代から延々と続けられてきた中国特有の官僚システムである『三公九卿』体制、すなわち「中国式三権分立」とでも言うべき、皇帝専制下での「執政」「監察」「考試」の徹底的な権力分立体制であったのだ。

(続く)
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