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抵抗のためにこそ改憲を!

 ここでそろそろ、長く書き続けてきたこの問題に対する私の考えをまとめよう。

 改憲に対する今の私の考えは、小林教授のいわば真逆である。

 すなわち「たとえどんなにロクな議論も行われず、どんな最悪の手続きでどんな最悪な内容の憲法に改正されようとも『徴兵制』への可能性が少しでも残されている限りにおいて、改憲されないよりはマシである」ということだ。

 ねえ斉藤貴男さん。

 あなたは石原都知事を「人間ではない」と罵り、小泉首相を「言葉の重みをまるで理解できない鬼畜」とこき下ろしましたね? ではそんな言葉の通じない、人間的良心の根本的に欠落した腐れ外道に対し、暴力的手段に寄らずしていかに「国家権力に対する国民からの命令」を聞かせるつもりなのですか?

 荷宮和子さんも。

 あなたの好きな大塚英志さんは「憲法九条とは、あらゆる一切の紛争を対話と交渉(=話し合い)のみによって解決しようとする決意」だとおっしゃってましたね? ではあなたが著書のなかで乱発している「何を言っても無駄な輩」との間に起こる紛争を、あなたは一体どうやって解決しようというのですか? 暴力的手段によらずに。

 そしてデモで機動隊に殴られたことのある全てのプロ市民の皆さん。

 あなた方がそんなにも理不尽な目に合わされながら、やり返すことも出来ずに負けてばかりなのは何故ですか? 要は我々が、彼ら権力に比べて軍事的知識も訓練も圧倒的に足りないという、ただそれだけのことではないのですか?

 憲法が改正されれば、一見、権力の跳梁跋扈がますます激しくなるかも知れない。でもそこで兵役への道がひらけ、普通の国民までもが軍事訓練を受けられる可能性が広がるならば、それは悪夢どころか、むしろ革命へ向けての、画期的な第一歩となるかもしれないのである。

(この項終わり)
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