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復員兵たちの「指令」

 労働組合の世界では、上部団体から下部団体へ下す命令のことを、今でも「指令」と呼んでいる。

 他にも「訓示」「闘争」など、「反戦平和」を標榜する左翼団体にしては、やけに軍事色の強い用語が頻繁に使われているのを、奇異に思われた方もけっこういるのではないかと思われる。

 これは言うまでもなく、現在の労働組合のほとんどが、先の敗戦直後、戦地から帰ってきたばかりの復員兵たちによって結成されたためである。新しい組織をゼロから立ち上げるためには、必然的に、彼らの良く知っている組織である軍隊の制度を用いざるを得なかったからなのだ。

 現在の労働組合幹部は、こうした用語問題について「全く皮肉と言うほかない」と自嘲するだけで済ませているようだが、実はここには、けっこう重要な問題が示唆されている。

 昭和二十年代、日本の労働運動の盛り上がりは、それはもう大変なものであったという。

 「敗戦ショックでヤケになっていた」「GHQの後押しがあった」「共産主義幻想がまだ生きていた」等々、いくつか理由は挙げられるだろうが、「当時の組合員の多くが復員兵であり、軍隊的組織行動やメンタリティに馴染んでいた」という点も見逃すことはできない。

 なにしろ彼らは、戦場からの生還者なのだ。

 いつ殺されるか分からない、文字どおりの生き地獄から戻ってきた復員兵たちにとって、たかが官憲の暴力だの、雇われヤクザの恫喝だのぐらい、何ら恐るるに足るものではなかっただろうことは容易に想像できる。たとえストのやりすぎで会社をクビになり、喰いっぱぐれることになったとしてもそんなモン、戦場で文字どおり飢え死にしそうになったことに比べりゃ大したことじゃない。

 そんなメンタリティの持ち主たちが、それこそ軍隊的に組織行動していたのである。これで成果が上がらないわけがないだろう。

 そういう観点から見れば、六十年安保あたりを境に、急速に日本の労働運動が混迷していった理由もよく分かる。彼ら「実戦経験」の持ち主たちが組合の第一線を退き、なんら軍隊教育を受けたことのない「戦争を知らない子供たち」が組合を構成するようになってしまったせいではないのか。

 結局のところ、まともな軍事教練も受けてないような腰抜けに、「統治権力への命令」などできるわけもないのである。

(続く)
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