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護憲派が共闘を呼びかけてきた!(1)

 角川書店から平成15年(キリスト歴2003年)3月に発売にされた『新現実 Vol.2 (カドカワムック (178))』に収録されている小文「『反戦』を言葉にするための根拠」の中で、「憲法原理主義」を標榜する評論家の大塚英志が、我々改憲派陣営に対し、次のような「イラク侵略協力反対」共闘の呼びかけを行っていた。

大塚英志 

 「『九条』を根拠に、日本政府の、アメリカによるイラク攻撃支持に反対することこそが、アメリカの『占領』政策に対して日本国の自主独立や主体性を示すかなり皮肉の効いた態度表明になるのではないかと。これは詭弁では全くない。(中略)『右』と呼ばれる人々とのぎりぎりの接点はそこに成立するとぼくは考える」

  これと似たような論法なら、実は我々も湾岸戦争の頃に考えたことがある。たとえば、陽の目を見ることはなかったが、次のような風刺画の案だ。

  米軍将校の姿をしたブッシュ(父)が「突撃!」と叫んでいる。その前には米軍兵士の格好をした海部首相(当時)が敬礼してそれに応えている。

  「Yes sir! but……」

  何故かなかなか突撃を開始しようとしない海部。なにやら自分の足元を見ながらモジモジしている。不審に思ったブッシュがそのあたりを見ると、海部の足には

 「Japan Constitution since 1946 made in U.S.A.」

と書かれたでっかい鎖が縛り付けられてあった……。

  要するに「我々日本は、あなた方アメリカが引き起こそうとしている湾岸戦争には協力できません。なぜなら、あなた方が作って下さったありがた~い憲法の条文のおかげで、我々は戦争を行うことが禁止されてしまっているからです。これは他でもない、あなた方アメリカが命令されたことなのですよ」という皮肉なわけだ。

  つまり我々にとっては、ここで大塚英志が提案しているような「イラク侵略反対のための憲法の逆利用」というアイディアは決して突飛なものでもなんでもない。むしろずっと昔から考えてきた、きわめてお馴染みのアイディアだったのだ。そしてそうであるがゆえに、残念ながら大塚氏に対しては次のように返答せざるを得ない。

 「十年遅いよ」 

(文責:オカルト君)


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