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日本国民に「主権者」たる資格などない!

  では欧米ではどうなのだろう? 日本と違い、かの国々では一応「国民主権」という前提が機能しているように見えるが? 彼らは一体、どうやって「リヴァイアサン」を手なずけることに成功したのだろうか? 

 歴史をひも解けば、答えは簡単に見つかる。すなわち日本と違い、かの国々では、少なくとも過去に一たびは、国民が「リヴァイアサン」を打ち倒した=「市民革命」を成功させたという実績があるのだ! 国民が権力に対してモノをいわせることが出来るのは、つまりはこの過去の経験である。

 「お前ら主権者であるこの国民様のご意向に逆らってみろ! またあの時のように、お前らを打ち倒してやるからな!」

 この恫喝に効き目があるからこそ、権力側も「国民『様』」のご意向を無視するわけにはいかず、「国民主権」らしきものが曲がりなりにも機能し得ているのだ。「人権」だの「民主主義」だのとエラそうなことを言ってはいても、本質はなんのことはない。それを影でささえ続けているのは、「市民革命」という名の暴力装置なのである。「国民主権」と「絶対平和主義」とは、本来両立しない概念なのだ。

 こうしてみれば、わが国では「国民主権」が事実上、実行不可能であることは明らかだろう。歴史上、ただの一度も市民革命を成功させたことがなく、そもそも「革命」が出来るような社会構造になっていないわが国では、いくら憲法の条文に「国民主権」を書き込んだところで、そんなものは「絵に描いた餅」にも劣る、ただの字句の羅列にしかならない。

 バカ左翼の中には、なにを勘違いしたのか、現行憲法の中のこうした字句を真に受けて「オレ様は主権者だ! お前ら政治家や役人はその主権者に雇われた『公僕』にすぎない! 下僕のくせにご主人様のご意向に逆らうんじゃない! この下郎どもが!」とそれこそ封建的主従意識丸出しでわめき散らす輩が後を絶たないが、そういう連中はわが身の過去を振り返り、そもそも日本人には国家の主権者たる資格も能力もないことを思い知るべきである。

 (続く) 
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