無神論者に、人権を語る資格はない!
「人類の発展過程に、一国民が、従来、他国民の下に存した結合の政治的紐帯を断ち、自然の法と自然の神の法とにより賦与される自立平等の地位を(中略)われわれは、自明の真理として、すべての人は平等に造られ、神によって、一定の奪いがたい権利を付与され、そのなかに生命・自由および幸福の追求の含まれることを信ずる(後略)」
もうお分かりだろう。
人権とは、神に与えられたものだから尊いのである。
神が下さったものであるからこそ人は、堂々と自らの権利を主張できるし、神からの賜り物を侵すことになるからこそ、人権侵害は許されざる犯罪だといえるのである。
そしてこの論理が、当然の常識として社会的に共有されているからこそ欧米では、人権思想が普通に定着できているのである。
こんな「いろは」の「い」とも言うべき基本的事実を無視して、やれ「日本人の人権意識は欧米より数十年遅れている」だの「日本社会は『個人の尊厳』が全く守られない野蛮な社会だ」だのとヌカす自称「人権派」どもには、本当に大概にしろと言いたい。
知っての通り、かつての日本サヨクの殆どはマルクス=レーニン主義者すなわち無神論者であり、現在でも、口ではマルクスを否定しながら、その行動や思考パターンが、それから全然抜け出ていない輩がほとんどである。しかもさらに悪いことに、奴らは天皇と靖国神社憎しのあまり、現行憲法の政教分離条項を最大限に悪用し、教育の現場に宗教的要素が入り込むことを一切阻止しようとしてきた。
その結果が、この体たらくである。
「人権が大事だ」とかヌカしながら、その根拠(人権は「神様に頂いたものだから尊い」ということ)を教えられないで、子供たちに説得力のある人権教育など出来るはずがないだろう!
「日本人の人権意識は、欧米に比べて薄弱である」だと!?
確かにそうかもしれない。
だがその元凶は断じて政府や保守層、ましてや「日本人の野蛮な後進性」などにあるのでは絶対ない! 説得力のある人権教育を全く施してこなかった貴様ら自称「人権派」どものせいだ!
「そうは言っても、ここでいう『神』とはキリスト教の神のことだろう。非キリスト教文化圏の日本で、果たして『神に与えられた人権』という意識が定着するものなのか?」
当然の疑問である。
だがこれについては、すでに明治の先人たちがある程度の答えを出していたのだ。
(続く)
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