タグ:国民主権 のエントリー一覧
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凄い投書を見つけた!!
普段は、時代に取り残されゆく反日左翼の断末魔を嘲笑するためだけに読んでいる『週刊金曜日』であるが。 ひと月ほど前(注:キリスト歴2005年当時)に発売された4月15日号の読者投稿欄で、もの凄い文章を見つけたのでここに全文を紹介したい。↑ 植村隆・週刊金曜日現社長 「戦争がいやなら国民皆兵制にせよ」原眞(69歳)医師 本誌4月1日号の「公安警察の〝裏の顔〟を読んでつくづく考えた。公安警察が暴走...
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宮台、いいこと言った!
宮崎 しかも、政府への抵抗に正当性がある場合には、その(=軍事・引用者註)訓練を受けた者たちはたちまち革命勢力に転化する。 宮台 その通り。すなわち国民皆兵の理念だ。レジスタンスは国民皆兵の理念――国民軍の理念――なしにあり得ない。徴兵制による国民皆兵化で初めて市民軍やレジスタンスの基礎が築かれる。フランスで徴兵制廃止に反対したのは左翼レジスタンスたちだった。かくして「愛国」とは「国民を屠る国賊...
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権力を拘束する「資格」
件のインタビュー記事を読む限りでは、いろいろ細かいことも語られてはいるが、要約すればその焦点は一つ。 「『憲法とは、統治権力に対する国民からの命令(禁止)であってその逆ではない』という、憲法学上の一番基本的な常識を、今の二世・三世政治家どもは全くといっていいほど理解していない。いやむしろ、確信犯的に理解することを拒絶している」という点への苛立ちに尽きるようだ。 かの「憲法九条の会」を始め、最近ま...
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「主権」から逃げるな!
と、いうわけでようやく本論に戻るわけだが。 こうした近代的思考の特性から憲法について考えをめぐらせてみたとき、「あらゆる全ての物事に対し、何事をも成し得る無制限の支配力を持つ」主権という考え方もまた(元ネタは一神教的神観にあるとはいえ)「目的合理的に政治権力の極限を追求する」近代的政治思考ならではの産物であることがよく分かるだろう。 中川八洋その他の日本の自称・保守主義者どもは主権思想に対し、あ...
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主権論は悪魔の思想?
話がそれ過ぎてしまった。 私がこの本を取り上げた理由は、なにもこんな書評を延々と書き続けたかったからではない。これまでの私の連載の内容を全面否定するような「主権否定論」が、この本のなかで展開されていたという、その一点にあるのである。 「『国民主権』は暴政・革命に至る……主権がどこにあるかと問われるなら、どこにもない……(イギリスの)臣下のなかには国王に阿諛すべく、『国王主権』を言い出すものは少なくな...
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読者(2004年当時の本論文掲載紙)からのご批判に答える2
さて、前文私案の続きであるが、第二段落以降はとくにどうという内容はない。 「平和」だの「基本的人権」だのといった語句をわざわざ入れることで、現行憲法との連続性をアリバイしてみたくらいで、その他のところは、どの国の憲法前文でも普通に規定されているような、単なる憲法目的の規定にすぎない(実は最終段落の文章に一箇所、ものすごい仕掛けを施してあるのだが、それを今ここで書くわけにはいかない)。 それよりも...
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「民族主権説」の有効性
先々月(注:平成16年=キリスト歴2004年当時)の講演会の講師として来られた小林節・慶応大学教授は、ご自身の唱えられる新憲法の主権者として「それは民族の主体としての国民にあり」とする独自の「民族主権説」とでも称すべき新説を提示された。 憲法改正が、いよいよ現実の政治日程にのぼりつつあり、しかもそこでは我々の本来的主張である「天皇主権の復活」がまともに取り上げられる可能性はほとんど期待できない現...
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官僚=戦後日本の主人!
そもそも「天皇の官僚」という意識を持つ者が、そうそうたやすく堕落などできるものではない。何か不祥事でも起こそうものなら、それはそっくりそのまま主君である天皇陛下の恥になってしまうのだから、そんな不忠なマネが簡単に犯せるわけがないのだ。 だがそんな「天皇の官僚」意識も、戦後世代への交代が進むに連れて、次第に彼らの中から消え失せていった。そして何度も書いてきたとおり、この国では「国民主権」など絶対に...
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『天皇教』にも宗教改革が必要だ!
ここまで書けば、前々回に私が述べた「憲法に違反する奴」とは、もっぱらこの「君側の奸=天皇の権威を独り占めする者ども」のことを指していることがお分かりになるだろう。 かつて山本七平氏や小室直樹博士らは、西洋におけるプロテスタンティズムのような近代化の原動力としての役割を、日本においてはもっぱら『天皇教』(神道とは厳密に区別された意味での)が務めたことを解明した。↑ 山 本 七 平 氏 だが一方では...
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天皇畏るべし!
前回では、現行憲法の基本三原則の一つである「国民主権」が、そもそもわが国では成り立ち得ない―わが国の「国体」には馴染まない、などといった曖昧な理由によるものではなく、根本的に実行不可能である→たとえ無理やり憲法の条文に「国民主権」の字句を盛り込んだとしても、それが実現することは絶対にない(論より証拠、戦後日本を見よ!)―ことを論証した。 さて、「国民主権」が実行不可能ということになると、残された選...